DUO3.0を1000周以上と言うと、大げさに聞こえるかもしれませんが、1000周以上は確実に回しました。
結果、例文を完璧に覚えて、関連語もほぼ覚えました。
ちなみに、こちらが私の使っているDUO3.0です。表紙もなく、ボロボロなので使い込んでいることがわかると思います。
ページ内は、こんな感じです。マーカーやメモが大量に書いてあります。
ここまでやる必要はないと思いますが、仕事で英語を使っていることもあり、高校生から社会人3年目の現在まで、定期的にDUO3.0を復習しています。
DUO3.0を完璧に覚えれば、大学入試だけでなくTOEICにも非常に効果的。リーディングで、わからない単語はほぼなくなります。
単語は無数にあるので、わからない単語にも遭遇しますが、前後の文脈から意味を予測できるようになるので安心してください。
この記事では、DUO3.0を1000周以上した私だからわかる「DUO3.0の使い方」や「DUO3.0の魅力」について解説します。
DUO3.0とは
DUO3.0は、2000年3月15日に発売された「例文で英単語を覚えることができる画期的な単語帳」です。
発行部数は400万部を超える大ベストセラーで、大学入試だけでなく、英語を使う仕事に就きたい方にピッタリです。
この一冊で、
- 英単語:1,572語
- 英熟語:997語
これらを560個の例文とともに学べます。
これだけでもすごいですが、さらに派生語や関連語も記載されているので、
- 英単語:1,572語
- 英熟語:997語
- 派生語・関連語:2,214語
- 同意語・反意語:3,083語
合計で7,866語を学ぶことができます。
という方もいると思いますが、効率よく英単語を学べるように、レイアウトや見出し、セクションなど、本当に見やすく構成されています。
DUO3.0のここがすごい
「DUO3.0のここがすごい」と思う魅力を3つ紹介します。
DUO3.0を使おうか迷っている方は、参考にしてみてください。
①本当に覚えやすい
DUO3.0は、560個の例文のなかに、英単語や英熟語が散りばめられています。
「例文を覚える=英単語・英熟語を自然に覚える」という仕組みになっているので、記憶に定着しやすいです。
例文は、ストーリー仕立てになっており、前後の例文が繋がっています。「ボブ」や「ジェニファー」「ニック」「リサ」などの登場人物が良い味を出しています。
このあたりは、1度DUO3.0を使ってみないとイメージできないと思いますが、560個の例文は非常にユニークで覚えやすいです。
②テストに出る単語が多い
当たり前のことですが、大学入試やTOEICで頻出の単語がスッキリとまとめられています。
大学入試であれば、DUO3.0でほぼカバーできると言っても良いと思います。
塾の講師がDUO3.0をおすすめしているのも頷けます。(私は河合塾の講師に勧められました)
TOEICにおいては、専門用語以外は、DUO3.0でほぼカバーできます。私はTOEICスコアが860点ありますが、DUO3.0と金のフレーズの二冊の単語帳しか使っていません。(下記で詳しく解説しています)
③1時間で総復習が可能
DUO3.0は、英単語と英熟語が560個の例文にまとめられているので、1時間あれば総復習することができます。
本書にも書いてありますが、試験開始の1時間前でも
- 英単語:1,572語
- 英熟語:997語
これらを効率よく復習できます。
また、復習用の音声CDはちょうど1時間で収録されており、聞きながら復習をすればリスニング対策にもなります。
ちなみに、センター試験の前にDUO3.0の復習をしていたのをよく覚えています。試験が始まると、すぐにリスニングセクションだったので、耳を慣らしておくのに最適でした。
DUO3.0の挫折しない勉強方法と使い方・覚え方
単語帳は、情報量が膨大なので、1周する前に諦めてしまう。
これは、あるあるですよね。
ですが、大学入試やTOEICのために英単語を勉強しているのであれば、まずは1冊の単語帳に全力を注ぎましょう。何冊も手を出すのではなく、一冊を極めた方が確実に効率が良いです。
途中で挫折しないための極意は、まずは1周することです。
重要なので、3回言いました。
1周することで、ゴールまでの道のりが明確になり、「これだけやれば大学入試に受かるんだ」「これだけやればTOEICで高得点取れるんだ」という感覚が身につきます。
さらに踏み込み「DUO3.0の挫折しない勉強方法と使い方」について詳しく解説します。
- まずは例文だけに集中
- 苦手な英単語は書いて覚える
- 類義語や関連語にも目を通す
- 音声CDを使い復習
- 週に1回はメンテナンス
①まずは例文だけに集中
DUO3.0は、1ページに「例文・英単語・類義語・関連語」など、多くの情報が記載されています。最初から、これらすべてを覚えようとするのは不可能です。絶対に挫折します。
なので、まずは例文だけに集中しましょう。
類義語や関連語はすべて無視して、
- 例文の意味
- 例文に出てくる単語の意味
これだけを理解して読み進めてください。
何周かするうちに、徐々に記憶に定着していきます。
- 1周目:「あ〜、こういう内容が書かれているんだな〜」
- 2周目:「あ〜こういう内容だったな〜」
- 3周目:「あ!この単語覚えてる!」
- 4周目:「だいたい覚えてきたな、難しい単語だけ覚えられない…」
- 5周目:「あとは苦手な英単語をつぶしていくだけ」
このような感覚になってくると思います。ここまで来れば、あとは繰り返し復習するだけです。
わからない単語よりも、わかる単語の方が増えていくので、復習が段々としやすくなると思います。
②苦手な英単語は書いて覚える
何周かしても、どうしても覚えられない英単語は必ず出てきます。私の場合は、スペルが難しい英単語は記憶しづらい傾向にありました。
覚えにくい英単語は書いて覚えましょう。
「見て、書いて、口に出す」を繰り返すことで、記憶に定着しやすくなります。私は、DUO3.0の10周目くらいまでは、ノートに英単語を書きながら覚えていました。
③類義語や関連語にも目を通す
ここまでくれば、
- 例文の意味
- 例文に出てくる単語の意味
この2つはほとんど覚えていると思います。
ここから、さらに類義語や関連語にも目を通していきましょう。ただし、類義語や関連語はすべて覚える必要はないです。
大学入試やTOEICによく出る英単語だけ、マーカーをするなどしてピンポイントに覚えるだけで良いと思います。
例えば、SECTION 1に出てくる「respect」を見てみましょう。
■respect…(動詞)
①…(気持ち・意見など)を尊重する(↔ignore…/disregard…/pay no attention to… …を無視する)
②…を尊敬する(look up to…/admire/think highly of…/hold … in high regard[esteem]/esteem…/honor)(↔look down on…/despise…/scorn…/disdain… …を軽蔑する)
「respect」の類義語や関連語だけでも相当な数があります。
私の場合は、参考書や問題集に出てきた類義語や関連語のみをマーカーで塗り覚えるようにしていました。
あまり使われない表現も記載してあるので、すべて覚える必要は本当にないです。必要最低限の英単語を確実に覚えていきましょう。
④音声CDを使い復習
音声CDは必須ではないですが、やった方が絶対に良いです。音声CDはちょうど1時間にまとめられており、1時間で復習することができます。
大学入試やTOEICでは、必ずリスニングがあるので、リスニング対策としても取り入れると良いですよ。
リスニングに慣れてくると、「英語→日本語」ではなく、「英語」だけで意味がわかるようになり、英文を速読できるようになります。
⑤週に1回はメンテナンス
エビングハウスの忘却曲線を知っていますか?
これは予備校時代にチューターから教わったことですが、簡単に言うと「記憶は繰り返すことで定着する」ということです。
人間は新しいことを学んだ際に、
- 20分後には42%忘れる
- 1時間後には56%忘れる
- 1日後には74%忘れる
- 1週間後には77%忘れる
- 1カ月後には79%忘れる
つまり、復習をしなかった場合、翌日には約8割忘れてしまうのです。
なので、「DUO3.0のすべてを覚えた」という方でも、週に1回は必ずメンテナンスをしましょう。1周を1時間弱で回すだけで大丈夫です。覚えていなかった英単語については、書いて覚えていきましょう。
これをするだけで、本当に記憶の定着率は変わってきます。ここまでやっておけば、実際の試験で英単語の意味を忘れることは絶対にありません。
DUO3.0の効果は?→やればここまで伸びる【経験談】
「DUO3.0をやればどれくらいの効果があるのか」について私の経験から話します。
大学編
大学入試のときには、私は「DUO3.0」と「速読英単語 上級編」しかやっていません。「速読英単語 上級編」は途中で挫折したので、実際には「DUO3.0」だけと言ったほうが良いかもしれません。
そんな私ですが、上智大学になんとか合格しました。
DUO3.0をやっておけば、センター試験はほぼ余裕(わからない単語も出ますが…)、上智大学の試験はなんとか合格という感じです。
DUO3.0だけで十分と言っているのではなく、DUO3.0をやっておけばほとんどの英単語はわかるようになります。
なので、DUO3.0をメインの単語帳として使い、プラスアルファで上級向けの単語帳をやっておくのが良いと思います。
私は、「DUO 3.0」と「速読英単語2上級編」を使っていました。
二冊の単語帳をやっておけば、読解問題でもわからない単語はほとんどなくなります。わからない単語は前後の文脈から予測できるようになるので、すべての単語を覚える必要はないです。
社会人編
私は、英語を使う仕事をしているので、社会人になってもDUO3.0をやっています。現在のTOEICスコアは860点です。
TOEIC800点程度であれば、
この二冊で到達可能だと思います。
私は実際にこの二冊の単語帳しかやっていません。あとは、公式問題集を繰り返しやれば800点は超えると思います。
DUO3.0の効果は本当に高い
いくつもの単語帳を読みましたが、なかでもDUO3.0は本当に効果があります。正確に言うと、学びやすい仕組みが散りばめられているので、継続がしやすいです。
DUO3.0を学んでおけば、大学受験だけでなく、TOEIC、仕事にも使えます。これから単語を勉強するのであれば、間違いなくDUO3.0はおすすめできます。
DUO3.0の悪い評判
DUO3.0の悪い評判はあまり見かけませんが、たまに「DUO3.0をやっても効果は出ない」といった評判を見かけます。
DUO3.0を1000周した私からすると、「本当にDUO3.0を最後までやったのか?」と聞きたいです。
恐らく、DUO3.0を途中で諦めた方の評価だと思います。
DUO3.0をしっかりと勉強した方で、悪いことを言う人を見たことがありません。また、実際に売れ続けている実績、塾講師が勧めていることを考えれば、DUO3.0は優秀な単語帳です。
DUO3.0の音声CDは必要?
DUO3.0には、
2種類の音声CDがあります。
結論、DUO3.0の復習用のCDはあったほうが良いです。
単語帳を読んで覚えるのではなく、「見て、書いて、聞いて」を繰り返すことで記憶に定着しやすくなります。
また、復習用のCDを使えば、リスニングやスピーキングも確実に伸びます。復習用のCDはちょうど1時間なので、サクッと復習したいときに最適ですよ。
ちなみに:単語カードは必要?
DUO3.0では、「ザ・カード」という単語カードも販売されていますが、これは必要ないと思います。
DUO3.0がカードになっているだけなので、あまり利用価値はないように思います。私は、DUO3.0と復習用CDだけしか使っていません。
DUO3.0のまとめ
DUO3.0は、「大学入試を控えている学生」「TOEICの勉強をしている社会人」すべての方におすすめです。
DUO3.0は記憶に定着しやすいように工夫されているので、騙されたと思って1周だけ回してみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。この記事がDUO3.0を使うきっかけになれば幸いです。